地域とともに育む
新たな可能性
MISSION
ただの雑草が、未来を変えるチカラに
わたしたちは、放置された荒れ地でひそかに息づくセンダン草に着目し、
地域課題の解決と雇用創出を同時に実現するプロジェクトを推進しています。
REASON
奄美でこの活動を
始めた理由
ふるさとを元気にしたいという想いが原点。
廃れた荒地に自生するセンダン草に、新たな役割を託しました。
耕作放棄地の増加
放置された農地が年々広がり、
景観悪化と農地利用の停滞を招いています。
高齢化・障がい者雇用の
不足
高齢化率の上昇とともに、
障がい者を含む多様な働き手の受け皿が足りていません。
地域経済の停滞
若年層の流出や観光客数の減少により、
消費と産業が縮小傾向にあります。
環境汚染・景観の劣化
廃棄物の放置や外来種の繁殖で、
奄美の豊かな自然環境が損なわれつつあります。
耕作放棄地の拡大
奄美島内の農地の約20%が放置され、
地域の景観と生産力が低下しています。
奄美島内の農地のうち、約120ヘクタールが放置され、年々5%ずつ拡大しています。
かつて小規模ながらも家族が営んだ田畑は緑を失い、土壌の痩せや景観の荒廃を招いています。
収穫も管理もされない荒れ地は、地域の食糧自給や観光資源としての価値を大きく損ねているのが現状です。
障がい者を含む多様な働き手の不足
高齢化率30%超の地域で、
障がい者も含めた就労支援の受け皿が追いついていません。
高齢化率が30%を超える奄美では、障がい者支援を含む働き手の受け皿が追いついていません。
現在、障がい者就労支援施設には約150名が登録されていますが、就労機会は限られ、多くの方が働く場を求めています。
地域の活力を支えるはずの人材が活躍できない状態は、社会的にも大きな損失と言えるでしょう。
STRENGTHS 私たちの強み
地域資源を未来へつなぐ
3つのポイント
地域密着ネットワーク
地元農家・福祉施設・研究者が
一体となった連携体制
循環型資源活用
荒廃地再生から加工・販売までの
一貫プロセスを構築
専門知識と技術
成分分析に基づく製品開発と
品質管理ノウハウ
ACTIVITIES 実際の取り組みについて
私たちは、ここで見えてきた課題を解決すべく、
二つの柱を軸に活動を展開しています。
障がいを持つ方々の
“はたらく場”を創出
私たちは障がい者就労支援B型事業所と連携し、センダン草の収穫から最終製品化までの一連の工程を担っていただいています。2024年度には延べ150名が参加し、ひとりひとりが作業スキルを磨きながら自信を育んでいます。結果として定着率は80%を超え、多くの方が地域社会での役割を実感しています。
体験を通じて地域に“顔”をつくる
月に一度開催している「センダン草収穫体験」には、地元住民や観光客を合わせて昨年200名が参加。収穫体験後の試食会や、地元レストランとのコラボメニュー提供などを通じて、直売所の売上は前年比20%増を達成しました。参加者同士の交流が生まれ、新たなコミュニティが芽吹いています。